「ヨガとピラティスって似ていて違いがわからない」
「これから始める場合、ヨガとピラティスどっちを選べば良いの?」
ヨガとピラティスは、どちらも心と身体に良い影響をもたらすことが知られており、女性から非常に人気のある健康法です。
以前はジムやスクールに通わなければいけませんでしたが、現在はオンラインで受講できるヨガやピラティスのレッスンも増え続けており、自宅でも気軽に始めることができるようになりました。家にいる時間も長くなり、ヨガやピラティスのレッスンを始めてみようかな?と興味を持つ人も増えています。
一方で、ヨガとピラティスには共通点が多いため「何が違うのかわからない。」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ヨガとピラティスの違いや、それぞれのメリット・デメリットを初心者の方にでもわかるようにご説明していきます。その上で、目的からヨガとピラティスどっちを選べば良いかについても提案していきますので、ヨガとピラティスに興味を持ち始めたという方はぜひ最後までご覧ください。
ヨガとピラティスの違い
ヨガとピラティスには多くの共通点があります。
- 身体の歪みが整うので姿勢改善に役立つ
- 基礎代謝がUPし痩せやすい身体になる
- 身体を動かしてリフレッシュ出来るのでストレス解消になる
しかしながら、ヨガはもともと「修行」の一つとして始まったのに対し、ピラティスは「エクササイズ」として始まったという根本的な違いがあるため、トレーニング方法や得られる効果が異なります。
大きな違いは、以下の2つです。
- 呼吸法
- 身体に与える影響
違い1|ヨガは腹式呼吸、ピラティスは胸式呼吸
ヨガは基本的に腹式呼吸で行いますが、胸式呼吸や特殊な呼吸法を取り入れて行われることもあります。
腹式呼吸とは、鼻から息を吸ってお腹へ空気を送り、鼻から息を吐く際にお腹の空気を出していく呼吸法のこと。
副交感神経に働きかける効果があるので、リラックス効果が期待できます。
ピラティスは胸式呼吸で行います。胸やお腹よりも、背中を意識して呼吸することに重点を置きながら、鼻から吸って口から息を吐いていきます。
胸式呼吸を行うことで、インナーマッスルが鍛えられたり、新陳代謝を活発にする効果を期待できるのです。
違い2|ヨガは精神面を重視、ピラティスは肉体面を重視
ヨガの起源は今から約4500年前(紀元前2500年)だと言われており、呼吸法や瞑想など修行法の一つとして行われていました。
現代ではヨガのアーサナ(ポーズ)がメインで行われていますが、本来のヨガは瞑想を通じて心を安定させることを目的としていました。
ヨガは、リラックスした状態で深い呼吸をしてポーズを取るため、心と身体へのリラックス効果が非常に高く、精神面を安定させたい人にもおすすめです。
ピラティスは1920年代に、身体のリハビリのためにドイツ人の解剖学者、ジョセフ・ピラティスにより開発されました。
ピラティスはなるべく身体に負担をかけず、インナーマッスルの筋肉を鍛えることに適しているため、多くのスポーツマンやダンサーも取り入れているエクササイズ法です。
ヨガの主な効果・メリット3つ
続いてヨガの3つの効果(メリット)について詳しくご説明していきます。
先ほど説明した通り、ヨガは瞑想を通して心を安定させることを目的とするものであるため、以下の3つの効果が得られます。
- 自律神経を整えリラックスできる
- 太りにくい身体になる
- 体内環境が整う
それぞれ簡単に説明していきます。
効果1|自律神経を整えリラックスできる
ヨガは、深くゆったりとした腹式呼吸でポーズをとるので、副交感神経系が優位になり自律神経も整うことで、リラックス効果を期待できます。
ポーズの他に瞑想も取り入れていくことで、自分自身の心と向き合う時間が生まれ、心を落ち着かせることが出来るようになるのです。
ヨガを継続していくことで、リラックスしやすい身体になり、日常のストレスからも解放されていくことでしょう。
効果2|太りにくい身体になる
ヨガでは全身を使ってポーズを取るため、全身の筋肉がバランスよく鍛えられます。
筋肉量が増えることで基礎代謝がアップし、脂肪を燃えやすくする効果も期待でき、太りにくい身体へと変化していくのです。
ストレッチ効果のあるポーズも多く、血液やリンパの流れもスムーズになるため、ダイエットにも最適だと言われています。
効果3|体内環境が整う
深い呼吸によって血行が良くなることで、内臓も活性化されていきます。
ヨガでは身体の内側へアプローチするようなねじりのポーズも多く取り入れられおり、身体の内側から浄化作用が働き、体内環境を整えてくれるのです。
そしてヨガの学びが深まると、食事にも変化があわられることがあります。
お肉やアルコールを好んでいた方でも、ヨガを始めたことで食生活を見直し、身体に良いものやフレッシュな食べ物を好むようになる方も多いのです。
ピラティスの主な効果・メリット3つ
ピラティスの3つの効果(メリット)についてご説明していきます。
ピラティスは身体のリハビリのために開発されたものであるため、以下の3つの効果が期待できます。
- 姿勢や身体の歪みが改善
- 柔軟性が向上
- 基礎代謝がアップ
効果1|姿勢や身体の歪みが改善
ピラティスはインナーマッスルに働きかけて、体幹を強化するのに最適なエクササイズです。
インナーマッスルを鍛えることにより、姿勢や骨盤のゆがみなどの改善に繋がります。
特に女性は筋力が少ないので、ピラティスを生活の中に取り入れることにより、猫背や腰痛、肩こりなどの問題も軽減してくれる効果があるのです。
効果2|柔軟性が向上
ピラティスは、筋肉へのアプローチがメインだと思われがちですが、柔軟性を向上させるのにも効果的。
なぜなら、ピラティスにはヨガやバレエの要素も多く取り入れられているので、ストレッチ効果も実感することが出来るのです。
ピラティスでインナーマッスルを効率よく収縮し、その上自然と柔らかい筋肉をつくっていくことで、女性らしく美しい身体へと変化していくのです。
効果3|基礎代謝がアップ
ピラティスによってインナーマッスルが鍛えられると、筋肉量が増えるので同時に基礎代謝もアップします。
基礎代謝が上がると、脂肪が燃えやすい身体になり、痩せやすく・ふとりにくい身体へと変化していくのです。
通常、年齢を重ねるごとに基礎代謝は低くなっていきます。
若々しさをキープするためにも、ピラティスで効率よく筋肉量を増やしていくと良いでしょう。
ヨガとピラティスそれぞれのデメリット
ここまではヨガとピラティスのメリットをご紹介していきましたが、何事にもデメリットはあります。
- ヨガのデメリット:ムリなポーズで怪我の恐れがあること
- ピラティスのデメリット:効果を感じにくいこと
ヨガとピラティスそれぞれのデメリットについて詳細にご説明していきます。
ヨガのデメリット
ヨガのデメリットは、身体が硬いうちに無理をしてポーズを取ると、怪我をしてしまう恐れがあることです。
特に初心者がヨガスタジオなどに通うと、周りの人と自分の柔軟性を比べてしまったり、ポーズを取りたいからといって無理をしてしまいがち。
しかし本来のヨガは、ポーズを取れるようになることが目的ではありません。
人と比べずに今の自分の状態を知り、心地よくポーズを取ることが重要になります。
ピラティスのデメリット
ピラティスのデメリットは、呼吸法に慣れるまで効果を感じにくい点です。
なぜなら、呼吸法がうまくいかないと身体が温まらず、ピラティス本来の効果が薄れてしまいます。
とはいえ、ピラティスは鼻から吸って口から吐く呼吸法なので、意識して身体に染み付くまでは時間がかかってしまうでしょう。
すぐに結果を求めず、ご自分のペースでじっくり行っていくことが大切です。
ヨガとピラティスそれぞれに向いている人は?目的別の選び方
説明してきたように、ヨガとピラティスは似ているようですが、目的や得られる効果は違います。そのためヨガが合っている人もいますし、ピラティスが合っている人もいます。何を目的としてヨガやピラティスを始めたいかによって、選び方も変わってくるのです。
そこで、目的別にヨガとピラティスが向いている人の特徴をまとめたので、どちらを始めたらいいか悩んでいる方は参考にして下さい。
目的1|体型の崩れが気になる…ダイエットしたい、痩せたい
ヨガもピラティスも継続していくことで、体系の崩れやダイエットへの効果は期待できます。
しかし、効果が出るスピードはピラティスの方が早いでしょう。
なぜなら、ピラティスはヨガよりも肉体面を重視したプログラムで行われるため、筋肉量が増えたり、基礎代謝が上がりやすくなるためです。
目的2|運動不足を解消したい
運動不足の解消も、ヨガとピラティスどちらを選んでも良いでしょう。
ヨガの場合は常に動くわけではなく、ポーズをとってから静止する時間が設けられるので、心を落ち着かせてゆったりと運動をしたい方におすすめ。
ピラティスはヨガと比べると動くことがメインとなるので、常に身体を動かして運動不足を解消したい方に向いています。
目的3|ストレス解消や精神を安定させたい
身体を動かすだけでもストレスの解消になるので、ヨガとピラティスどちらでも効果を実感できるでしょう。
とはいえ、ヨガはピラティスよりもゆったりとした呼吸でポーズを取るので、より一層リラックス効果を期待できます。
ポーズだけではなく、瞑想や哲学の勉強を取り入れていくのならば、ヨガを行うことで自分自身の生き方をみつめなおすきっかけにもなるでしょう。
ヨガは、運動量の多いヨガ、リラックスを重視しているヨガ、哲学をメインで教えているヨガなど、受講するレッスンによって内容は様々。
始まりは身体を動かすことが目的だったとしても、ヨガを深めていくうちにヨガの哲学に魅了されていく人も多いです。
目的4|産後の運動をしたい
産後の女性の身体は、妊娠と出産を経験し、骨盤やお腹周りの筋肉が弱っている状態です。
「産前の身体に戻したい」「余分な脂肪を落として筋肉をつけたい」ということが目的ながらば、ヨガよりもピラティスがおすすめ。
ピラティスのレッスンは筋肉をつけることに重点をおいているため、早めに身体のラインを綺麗にして整えたいというママさんは、生活の中に取り入れていくと良いでしょう。
他にも産後のママは、授乳中に猫背になったり、赤ちゃんを抱っこして腰を痛めてしまいがち。
そのような問題で悩んでいる方は、ピラティスでインナーマッスルを鍛えて、猫背や肩こり、腰痛の解消をしていきましょう。
まとめ:向き不向きを知るためにヨガとピラティス両方やってみよう!
ヨガとピラティスの違いや、メリット・デメリットについてご紹介しましたが、どちらも身体と心に良い影響を与えることがわかりました。
最近では自宅で気軽に始められるオンラインレッスンも充実しているので、わざわざスタジオに出向いてヨガやピラティスのレッスンを受講する必要もありません。
オンラインレッスンならば、仕事や育児で忙しい女性でもスタジオへの移動時間もかかりませんし、身だしなみも整える必要がないため気軽に始めることができます。
初回お試し価格で試せるスタジオや、ヨガもピラティスも両方出来るスタジオも多いので、まずはヨガとピラティスがどのようなものなのか知るためにも体験レッスンを受けてみましょう。